前回のコラム「火災の原因は「便座」だった!?」でご紹介させていただいた「トイレで火災」が起こるという衝撃的な事件ですが、事前にふさぐ方法はないのでしょうか。
一般社団法人 日本レストルーム工業会にて、自宅を火災事故から防ぐための自分自身で行うことのできるセルフチェックをご紹介いたします。
早速トイレをチェックしてみましょう。
■セルフチェックをして事前に予防しよう!
こうした事故は実は事前に予防することができます。
現在使用されている温水洗浄便座のセルフチェックを行うことで保証期間内に修理ができたり、事故を事前に防ぐ事ができるので一度チェックをしてみましょう。
【 便 座 本 体 】
1.本体や便座にヒビ割れがある。また、便座の裏のゴム足が外れている。
2.便座が異常に熱いときや冷たいときがある。
3.便座の開閉がガタツキがあり、スムーズ開閉することができない。
4.便座のスイッチが入らなかったり、切れなかったりすることがある。
5.洗浄ノズルがスムーズに動かなかったり、お湯が出ないことがある。
6.作動する時に異常な音がしたり、異常なにおいがする。
7.洗浄水が勝手に温水になったり、水になったりすることがある。
8.暖房・乾燥や脱臭の給気・排気口にほこりが付着している。
【 水 漏 れ 】
9.水漏れしている。
【 電 気 の コ ー ド 】
10.便座コードが熱くなる・傷んでいる・狭みこんでいる・焦げ臭いにおいがする。
11.電源コードが熱くなる・傷んでいる・狭みこんでいる。
12.電気プラグにほこりが溜まっている。
8番と12番に関しては、そのまま放置して使用し続けると、溜まったほこりに湿気が加わり火花放電(※)が発生し、火災に繋がってしまうので定期的にお手入れをして取り除くことで事故を予防することができます。
※火花放電とは
気体のなかで向かい合った電極に加える電圧を次第に大きくしていくと、ある時点で急に気体の絶縁が破れて、大きな音とともに火花を発しながら電流が流れる現象のことを言います。(静電気や雷のようなイメージ)
それ以外の項目に関しては電気プラグを抜いて、止水栓を止めて購入した工務店や販売店、施工会社またはメーカーのメンテナンスまで連絡を行いましょう。
いかがでしたでしょうか。
現在ご利用いただいている温水洗浄便座は故障などしていませんでしたか。
意外に見落としがちの火事の原因がトイレの中にあるとは驚きですよね。
これは故障ではありませんが、皮ふが弱いお子さまやお年寄りの方などが便座に長時間皮ふに触れていると、低温やけどの原因となりますのでその際にはまわりが気にして温度調節をしてあげるようにしましょう。
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