自分や家族にあった使いやすいキッチンを選ぶコツ。失敗しないキッチン選びは、まずは間取りとレイアウトの検討をしっかりすることから始まります。
もともとの面積や間取りの条件によって、室内にマッチするキッチンの型やレイアウトは異なりますが、しっかり検討すればより一層使い心地が良い空間になります。
ここではキッチンの使いやすさを左右する、間取りやレイアウトの種類をご紹介いたします。
暮らしのシチュエーションを考える
まずは普段の調理環境や、「こうなったらいいな」と思い描いている暮らしのシチュエーションから考えてみましょう。
調理に専念できる独立型キッチン
集中して料理や片付けをしたい方向けのレイアウトです。調理中の様子やニオイ、音などが家族がいるダイニングに伝わりにくく、料理に専念できます。また少しぐらいキッチンが雑多になっていても気にならないというメリットがあります。
家族とコミュニケーションが取れる対面型キッチン
調理や片付け中も家族との会話を楽しみたい方向けのレイアウトです。ダイニングの方を向いて料理ができるので、テレビや窓の外を見る事もできます。
ホームパーティにも◎、暮らしの中心になるキッチン
向かい合って作業台が使える、家族とのコミュニケーションを重視する方向けのレイアウトです。複数人数で作業台を使えるので、ホームパーティにも最適です。
LIXIL キッチンの上手な選びかた(1) - 間取り・レイアウト https://www.lixil.co.jp/lineup/kitchen/hint/layout/
料理のシチュエーションを考える
料理や片付けをする状況から、キッチンの配置を考えてみましょう。
壁付キッチン
加熱調理・下ごしらえ・片付けと、作業に集中しやすく、スペース効率もいい昔ながらのスタンダードなキッチンです。
加熱機器が壁に面しているので煙やにおいが部屋に充満しにくく、また油の飛び散りも壁で防ぐことができます。壁が汚れやすいですが、掃除がしやすいキッチンパネルにすれば清掃性がアップします。
デメリットはやはりダイニングやリビングに背を向けて作業することになるので、家族との会話に入りにくい&テレビを音だけ聞いている状況になりやすいのでそれが寂しい・不便だと感じる人もいます。
対面型キッチン(カウンターキッチン)
ダイニングやリビングが見える対面型がいいけれど、キッチンの中は見せたくない方向けのキッチンです。
造作壁とカウンターを組み合わせた対面式で、ダイニングとの間を適度に仕切って料理や片付けができます。加熱機器の前に壁があるので煙やにおいがお部屋に伝わりにくく、またシンクの前にカウンターがあるので家族に使った食器を持ってきて貰いやすいです。
デメリットは家事動線が制限されやすいところ。壁側に加熱機器があると、ちょっとお湯を沸かしたりお鍋をあたため直したり...というなにげない行動に不便を感じることも。
オープン対面型キッチン(ペニンシュラ・アイランド)
吊戸棚や間仕切りのない開放的なスタイル。テレビやモデルハウスで見るようなおしゃれなキッチンが多いです。ダイニングやリビングと一体感のある空間を作ることができます。料理中も家族との時間を作りたい、複数人数で料理や片付けをしたい方向けのキッチンです。また作業台の四方を遮るものがないため、家事動線の自由度は一番です。
デメリットは壁などの遮るものが一切ないため、料理中に発生した煙やにおいがお部屋に充満しやすく、またシンクのなかも見えてしまうため、常に片付いている状態をキープしていないとリビングにいても気になってしまう...ということも。メリットとデメリットが大きいのが特徴です。
まとめ
多彩なキッチンの使い方に対応できるのがシステムキッチンの魅力です。ご希望の生活スタイルに合わせたレイアウトを探してみましょう。
キッチンでの過ごし方や暮らし方に合った空間を選ぶのも、キッチンリフォームを成功させるコツです。ショールームで見てステキだと思った・テレビで見て憧れたと、直観で選ぶと失敗しやすい場所でもあります。普段からどのようにキッチンを使っているのかよく考え、レイアウトを大きく変える場合は「本当に使いこなせるかどうか」「家族の協力や理解を得られるか」熟考しましょう。
ぜひ、毎日の生活がたのしくなるようなキッチンを選んでくださいね。