バスルーム

戸建てにシャワールームを作りたい。浴槽のないお風呂場は作れるの?メリットとデメリットは?

戸建てにシャワールームを作りたい。浴槽のないお風呂場は作れるの?メリットとデメリットは?

家族が毎日使うバスルーム。
私が実家で暮らしていた頃、シャワーを使いたい時に限って他の誰かが使っていて困った事は多々ありました。
忙しい朝はささっとシャワーだけ浴びたい。あまりにも疲れている日は浴槽にお湯をはるのもめんどくさいからシャワーだけですませたい。ランニングのあと、シャワーで軽く汗を流したい。バスルームとは別にシャワールームがあったらなあ~~と何度も思いました。

外国の映画では浴室のないシャワールームはよく見かけますが、日本では一般的とは言えません。でも日本製のものも実は存在しています。
浴槽があるフル・バスルームに比べて比較的簡単に設置ができ、最近需要が高まっています。
今回は戸建てにシャワールームを新設する場合のポイントやメリット・デメリットについてまとめました。

シャワールームとは?

浴槽のないシャワーだけのバスルームのことです。
トイレも2ヵ所目を新設する住宅が増えていますが、シャワールームも2ヵ所目のバスルームとして欧米では一般的に設置されています。
日本でも家族構成や生活スタイルによってはシャワールームがあるととても便利です。

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シャワールームはペット用、介護用など様々なニーズがある

シャワールームは色々な使い方ができます。家族が多いという理由以外にも、日課のお散歩から帰ってきたワンちゃんの足を洗うためのペット専用のシャワールームや、空き家をシェアハウスや寮として運用するためにシャワールームを設置する、また介護などで体を清潔にする必要があるなど、ニーズも多様です。
さまざまな使い方ができるシャワールームは、今需要が高まっているんですよ!

シャワールームを新設するメリットは?

外国の映画をみているとカッコいいイメージがありますよね?具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

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<引用元>LIXIL シャワーユニット NS


◆掃除がラク

浴槽があるバスルームに比べて、シャワールームはお掃除が楽です。最近のユニットバスは床の水はけが良くカビがつきにくくなっていたり、全体的に汚れが落としやすいものが一般的になってきていますが、それでも毎日清掃するのは手間です。一方でシャワールームは浴槽がない分、平面だけなので簡単にお掃除することが出来ます。

◆新設する場合でも、広い場所がいらない

シャワールームはコンパクト。具体的には一般的なユニットバスの半分程度のスペースから設置できるものが多く、浴槽の重さに耐えられるような床の補強も必要ありません。戸建ての2階に設置するのに向いています。2世帯住宅の導入例も少しずつですが増えてきているようです。

実際に取付けた例もありますよ。「部屋の広さが十分じゃないけど、サッとシャワーを浴びたい」「元々は浴槽つきのお風呂だったけど、浴槽のないシャワーのみのバスルームに変えて、余ったスペースに脱衣所や洗面所をつくりたい」...お部屋のスペースを節約したい時、家族が増えた時、そんな時でもシャワールームは便利です。

<浴室からシャワールームへ交換した施工事例>生活できるよう設備を整えた、使い勝手の良い離れ

◆介護にも使える

シャワールームは介護や看護にも使えます。寝室の近くにシャワールームがあれば移動が楽になりますし、介護される人も軽度の方なら自分でもシャワーを浴びる事ができるかもしれません。
またシンプルな造りのシャワールームは介護者が一緒に入れるような設計にもしやすいというのも、メリットのひとつです。

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<引用元>タカラスタンダード ぴったりサイズシャワーユニット・シャワールーム

シャワールームを新設するデメリットは?

ニーズに合わせて様々な使い方ができるシャワールーム。しかしデメリットがないわけではありません。


◆意外と安くない?

浴槽がない分定価は安いのですが、一般的なユニットバスと比べてシャワールームに需要があるとは言えず、キャンペーンやイベントなどで割引になることは現状ほぼありません。
リフォーム代を安くしたいからと言って浴槽を無くしても、想定していたほど安くならないことも。それに一見簡単に施工出来そうですが、日本国内では施工実績がまだまだ多いとは言えず、思いがけず工期が延びることもありえます。

◆脱衣所が必要になる

シャワーを利用するともちろん全身が濡れます。シャワールームの隣には脱衣所が必要になります。トイレは新設してもその空間だけで納まりますが、シャワールームの場合、隣接するお部屋の床を防水性のものに変えたり扉や壁を新設する(脱衣所を作る)必要が出てくる可能性があります。シャワーのあと身だしなみを整えることを考えると、洗面台が必要になることも。

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<引用元>LIXIL シャワーユニット NS

◆設置場所に注意

ユニットバスよりも設置場所に自由がきく分、設置場所には注意が必要です。
重さに耐えられるような補強は必要なくてもきちんとした防水処理は必要です。水漏れを起こすと特に木造住宅ではダメージが大きくなります。
また音の問題もあります。排水音が階下に響きやすいので、1階以外にシャワールームを新設する場合は注意が必要です。寝室の上にシャワールームを作らないようにしましょう。

◆外国製は修理がむずかしい。

外国製のシャワールームはデザインがカッコよかったり安価であることも多いですが、パーツが日本の規格と合わないことも多く、修理がむずかしくなります。
水廻りは何年も使っていると必ず不具合が出てきます。割高だと感じても日本のメーカー品を採用することをおすすめします。

シャワールームを新設して、より住み心地の良い家に

ライフスタイルは多様化しています。昔は番犬が多かった犬の飼育も今では80%以上が室内飼いと言われています。一緒に暮らすワンちゃんのため、また高齢になったご家族のため、部活動をがんばるお子さんのため、忙しい時間帯にサッとシャワーを浴びたいご家族のため、その家に住む人皆がより快適に暮らすために、シャワールームの設置を考えてみてはいかがでしょうか?

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